多摩「教育」読者の会12月例会のご案内
11月例会の参加者は5名でした。
第一特集は、幼・小・中・院内学級・子ども図書館といろいろな場で流れる「子どもの時間」をとりあげたものでした。廃校となった学校の教室空間の再利用としてマットをしきつめて小学4年生に何をしたいか尋ねたところ、「ハイハイをしたい」という返答がきたこと、小学2年生に尋ねても「自分たちもハイハイをしたい」と言われたことが最近の経験として参加者から紹介されました。別の参加者から、泉論文で紹介されている長田弘の詩がいう「もう一度子ども時代を生き直している」姿なのではないかという指摘があり、共感する声が出ました。「自由に走り回り、ときには冒険も出来る『空間』」(泉論文)ではなくても、「すべての育ちの土台」としての「あそび・遊び」という経験や(増山論文)、特にすべきことが定められているのではなく、好きなように自由にハイハイができる『空間』の経験(泉論文)が欠乏していることの表れなのかもしれません。また、大森論文が指摘するように過密な教育課程の中で、土井論文が語る自由時間の大切さを実感できていないのではないかという意見もでました。青山論文が描くキラキラとした様子をうらやましく思うという声や、これは環境に規定されるのではないかといった感想も出され、高校生の様子をかさねながら、〝子どもの時間〟について語り合いました。
第二特集については、そもそもフェミニズムとジェンダーの違いは何かという確認から議論が始まりました。そして女性らしさといった「自分らしさ」からの解放(大月論文)をめざし、女性という角度から「わたしを語る」(菅野論文)ところから出発したフェミニズムは、清水論文が引用するオードリー・ロードの言葉にみられるような自省をしつつ、ジェンダー論やその他の排除をめぐる議論に流れ込んでいったのではないかといった解釈が披露されました。そして若い世代はこういう議論をどうみているのだろうかという問いが出されたり、「自身の生を謳歌できる環境」と「声を収奪され」ている点で(編集後記)、第一特集と第二特集の連続点を見だす意見が出されたりしました。また、やまもと論文にあるような「哲学対話」の魅力が指摘され、これに類する身近な実践についての紹介が行われました。
12月例会は以下のとおり行います。事前の出席連絡は不要ですので、ご都合がつく方は気軽にご参加ください。数年ぶりにクリスマス会としての性格を持たせた会とする予定です。
日時:12月25日(木) 18:00~20:00
会場:一橋大学第一研究館1F小集会室
https://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html
建物配置図の18番です。12番の図書館(時計台)正面からアクセスしてください。
テキスト:『教育』2025年12月号
特集「通信制高校の広がりを考える」
「教育系NPOと公共性」
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