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2025年2月 5日 (水)

多摩「教育」読者の会2月例会のお知らせ

1月例会の参加者は3名でした。参加者の近況を話す中から、テキストの内容に入っていきました。

  特集1ICT教育と探究学習の定型化を超える知を」についてはまず池谷論文への共感が表明されました。探究のテーマ設定については個人がやりたいテーマと社会が求めるテーマに加え、子どもの人格的な発達の見通しを加えたい、とした金馬論文への共感も示されました。探究活動には、生徒の学びの質だけでなく教師や学校文化を変容させる可能性もあるのは、学びそのものが人格に関係し、自分にとって意味があると思えるからだとする米家論文への共感も示されました。米家論文に対しては、探究活動の時間を確保するために、読み書き計算と各科目での抽象的な概念を自分なりに理解する方法を身につけることに限定するという指摘にも共感が示されました。角谷論文で描かれていた理科の「音の実験」は、それを小学生段階の授業で示している、という意見も出されました。

 特集2「学校教師と教育系NPOのはざまで揺れる」では、大学卒業後も教職とNPOの間で自らの職業と進路をめぐって思いまどう様子が複数紹介されていました。教師になることへのためらいを大学生がぬぐえず(寺尾論文)、教師不足が恒常化しつつある中、小平論文にあるようなカムバック教師こそが即戦力として教育委員会に期待されているのではないかという意見が出されました。小平論文で紹介されていた「赤本通りの指導で進めましょう」という事例には思い当たる節がある、という声も出され、教育実習や初任時でのこうした方向づけが教職を選ぶ/続ける意欲を削いでいるのではないかという意見も出ました。そして、大学生・専門学校生に関する情報を持ち寄って話し合いました。

 今月は、特集論文だけでなく、「MOVIE」欄への感想も出されました。紹介されていた『型破りな教室』だけでなく、上映中の『小学校~それは小さな社会』についてもあわせて言及され、型に忠実な「赤本通りの指導」を要求する日本の学校教育と、「型そのものの誤謬を問う」メキシコの学校教育の対照的な様子と、それに対するまなざしについて意見を出し合いました。『教育』掲載論文を読むだけでなく、たまには映画の上映会をしてもよいのではないか、といった話も出ました。

 2月例会は以下のとおり行います。事前の出席連絡は不要ですので、ご都合がつく方は気軽にご参加ください。

 3月例会は休会です。3/29-30の週末に三月集会、武蔵野大会準備会が成蹊学園小学校で開かれます。よろしければご参加ください。

 

日時:227日(木) 18:0020:00                       

会場:一橋大学第一研究館1F小集会室

   https://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html 

  建物配置図の18番です。12番の図書館(時計台)正面からアクセスしてください。

テキスト:『教育』20252月号

(特集「戦争の記憶と平和教育」「他者・社会につながる国語教育」)

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