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2024年12月

2024年12月23日 (月)

発達障害と教育部会 拡大学習会のお知らせ

 
 現在、困難のある子どもの状況は日々、変化しています。2022年4月27日には、文部科学省から「特別支援学級及び通級による指導の適切な運用について」という通知がありました。また、2022年9月9日には、障害者権利条約に基づいて、国連より総括所見・改善勧告がありました。しかし、通知にも勧告にも子どもの姿や、発達援助職の実践は描かれていません。今回は、2名の実践者の報告をもとに、特別支援教育とインクルーシブ教育について考えます。
 今回は、zoomを用いてのオンライン開催となります。途中参加、途中退席も可能です。

●日時12月27日㈮
13:30 はじめのあいさつ(企画趣旨等) 加茂勇さん(世話人 新潟 小学校)
13:35 小学校の実践 石垣雅也さん(滋賀 小学校)

14:20 質疑、検討と各地の特別支援教育の現在の情報交換
15:00 休憩
15:10 高校の実践 大澤信哉さん(北海道 高校)
15:55 質疑、検討
16:20 日本におけるインクルーシブ教育の課題と実際

      窪島務さん(世話人 SKCキッズカレッジ 滋賀大学名誉教授)

17:00 おわりのあいさつ 小池雄逸さん(世話人 東京 小学校)

「発達障害と教育」部会は、主にLD、AD/HD、自閉症スペクトラム障害、軽度知的障害、情緒障害などの困難をもつ子どもたち(グレーゾーンを含む)の教育実践を対象として運営してきました。今回は東京と関西からの報告を交えて、子どものかかえる困難の意味や生きづらさ、家族や援助者の苦悩への理解を深めるとともに、子ども理解を軸に据えた成長・発達援助と学習指導の在り方を探ります。
 その際、子どもの困難を、心理・生物学的問題あるいは社会・文化的問題に還元するのではなく、両者を視野に入れつつ「ケース(事例)」に即して考えることを大切にします。そして、子ども・が困難をもちつつ「自己」を築いていく過程、実践のあり方を明らかにしていきたいと思います。
小・中学校の通常学級、固定制障害児学級、通級指導教室、高校や特別支援学校、地域のサポート機関などで実践している教師、保護者、医療・福祉関係者、スクールカウンセラーなどの参加をお待ちしています。

参加費は、教育科学研究会会員  無料
           非会員 500円

今回の参加を機に会員になっていただける方は、無料のチケットを選択することができます。
申し込み後、zoomのIDとパスコードを送らせていただきます。

https://peatix.com/event/4230554

2024年12月 1日 (日)

学校の「男性性」をまなざし、語り合う学習会のお知らせ

テーマ:学校の「男性性」を問う
日時 :12月14日(土)午後5時半(開場5時)から午後8時
場所 :プラットフォーム3(東京・東中野駅からすぐ)
    オンラインあり
参加費:対面 2500円(ワンドリンク付き)  ※先着10名(満席)
    オンライン 一般2000円、学生無料  ※アーカイブ配信付き
お申し込みは下記教科研HPを経て、   Peatixよりお願いします。
趣旨
 日本がジェンダー後進国であることは、周知の事実である。特に政治・経済の分野で不平等が目立つ。それに比較すれば、教育の分野は平等だと思われがちだ。しかし、本当にそうなのか?日本のジェンダー教育研究は、女性教師の働き方、キャリア形成、大学進学率、性教育、教科書等々、様々な問題を明らかにしてきた。
それでもなお学校教育が内包する男性性を問うことは、困難だ。日本の学校は教師や子どもが論理や理性ではくみきれないからだを、持ち込む教室を想定していないし、学習とは理性、客観性、自立が重要だとしているからだ。さらに現在の新自由主義的な価値観は、、学校で獲得するべき力を、他者に対抗し、他者を上回る競争力だと規定する。競争に勝ち抜かなければ、学力もキャリアも獲得できない構造が強化され、私たちはいつの間にかその状況に慣れてしまっている。
子どもの声を聴きその感情や情動に応答し、共同の学びを紡ぎ出そうとする実践が学校を組みなおすものであることは疑わないが、学校体制の男性性への視座がなければ、誰のどんな声が奪われているのか気づきようがない。感情と情動にあふれ主観的で依存的な声を聴くことは教師の技量ではなく知見の問題でもある。
子どもも教師も命とからだを大切にして生きる学校を生むために、学校の男性性を考えてみたい。

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