多摩「教育」読者の会9月例会のお知らせ
札幌での全国大会も終了しました。多摩「教育」読者の会に参加している方、過去に参加していた方の対面参加・オンライン参加があり、直接対面した方とは交流することができました。また、7月号の執筆者である西谷泰実さんによる報告が「政治と教育」分科会でなされ、論文の内容の理解を深めることができました。
7月例会の参加者は6名でしたが、夏休みに入って久々の参加という方の出席がえられました。
議論は特集2「給食費無償化と食の豊かな発展を」から始まりました。近隣自治体での無償化の状況について情報交換した後、子どもたちの給食費が無償化されても教員の給食費負担は無償化されない(今後は物価上昇に伴い増額が予想される)といった指摘があり、無償の教職員食堂が用意されている学校の事例の紹介がありました。また、藤原辰史論文に対しては給食に対して期待をかけすぎているのではないかという批判があり、そもそも食生活についてどこまで学校が介入すべきなのかという論点が提示されました。また、田沼論文とかかわって、地方公共団体の負担による無償化は悪いことではないが、地方間格差が生じてしまうので国による無償化へつなげるべきではないかという意見も出されました。
特集1については多くの時間を割きませんでしたが、佐藤和夫論文に対する肯定的な感想が出されました。他方で、佐貫浩論文は難解であり、「正解知」「合意知」とは何で、どこに由来するものなのかといった質問が出されました。また、山下・茂木・西谷論文や杉浦論文にみられるような実践の担い手が今後も再生産されるだろうかという世代の継承に関する問題意識も出されました。
9月例会は以下のとおり行います。(ひとまず11月例会までは、第4木曜を予定しています。8月は札幌で全国大会があったので、多摩「教育」読者の会は休会です)
日時:9月26(木) 18:00~20:00
会場:一橋大学第一研究館1F小集会室
https://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html
建物配置図の18番です。12番の図書館(時計台)正面からアクセスしてください。
テキスト:『教育』2024年8月号
(特集「魅力ある授業をつくる”教育の自由”」「『リアル』に触れる教育実践」)
『教育』2024年9月号
(特集「『危機的状況』のいま、語りと希望を生み出す職員室へ」「生きることを支える表現を探る」)
8月例会を休会とした関係で、9月例会は8月号・9月号の両方を対象とします。
事前の出席連絡は不要ですので、ご都合がつく方は気軽にご参加ください。
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