3月例会は、3月例会から復帰した方、初参加の方などを含め、10名の参加者がありました。(ご連絡ありがとうございます)。
ついては、特集2の佐藤博論文にある、小中一貫校計画がなぜ推し進められるのかという問いをめぐる意見交換から始まりました。財政上の理由とは別に教育上の理由や実際に生じる効果として、「新しい自分づくりへのリセットの機会」(p.86)の必要性が語られました。社会全体で少子化が進行する中で、特定の地域に限定すると人口集中により学区の分割が行われる場合もあるといったことが紹介されました。
特集1はさまざまな周辺化の事例がとりあげられていましたが、渡会他論文にある外国ルーツの子どもが学校でどのように位置づけられているかをめぐり、小学校と高校の事例が紹介されました。保護者が日本語を理解できないために在留更新申請をしなければならないヤングケアラー状態の高校生や、本人自身が日本語指導を必要としている子どもに対する学習支援の不備といった問題点が指摘されました。杉田論文に関しては、トランスジェンダーの子どもへの対応の難しさ、対応をめぐって教職員で合意を形成することの難しさが実体験に即して紹介されました。知念論文や都島論文に登場する子ども・若者に関連して、職業社会へ送り出す(もしくは社会復帰する)立場の生徒指導の方針をめぐってなかなか悩ましい試行錯誤が続いているといったことも紹介されました。そして各発達段階で生徒指導・生活指導を学校がどう担うべきなのかについて意見が交わされました。
4月例会は以下のとおり行います。
日時:4月25日(木) 18:00~20:00
会場:一橋大学第一研究館1F小集会室
https://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html
建物配置図の18番です。12番の図書館(時計台)正面からアクセスしてください。
テキスト:『教育』2024年4月号
(特集「ちょっとやってみようかな」「これからの算数・数学教育を切り拓こう」)
事前の出席連絡は不要ですので、ご都合がつく方は気軽にご参加ください。
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