4月例会の参加者は4名でしたが、小・中・高・大と各学校種の経験者がそろい、多摩大会の企画に向けた話し合いが初めに行われました。
議論は第一特集「わくわくドキドキ授業びらき」を中心にすすめられました。学習指導案やワークシートがそれぞれの論文に付されていましたが、その趣旨は何だろうか、逆に吉澤論文には付されていなかったのはなぜだろうか、という問いが投げかけられました。そして、授業びらきの初回でその科目の目的が達成されるようなことはありえないのではないかという意見や、授業びらきは重要だからこそ定型化し過ぎてはいけないのではないかという意見が出されました。定型化という点については、TOSSの取り組みと「教育」4月号の取り組みはどう異なるのかという問いが出され、「教科研は良いがTOSSはいけない」といった決めつけはよくないのではないかという意見が出されました。そのうえで教育方法・技術のみを共有するのではなく、実践記録の作成と読みをつうじて、授業びらきをつくる工夫の過程を分析・共有することが重要なのではないかという意見が出されました。また、指導案の「子どもたちの反応」の記し方をめぐって、もっと違う書き方があるのではないかという意見も出され、教育実習の指導案の書き方とはどう異なるのかという問いが出されたりしました。さらに大井論文については、自分も同様の授業を実践したことがあるといった紹介もなされ、自分たちの授業実践をふりかえる機会となりました。
5月号の特集は「教育実習 出会いと学びあい」「政治的中立性と教育の自由」です。第一特集は4月号の「授業びらき」特集に連なるような、出会いの場面をどうつくるかを考えるものです。第二特集は、5/19に開かれる多摩大会第二回プレ学習会(下記参照)にそのまま連なる内容です。
期日: 5月23日(木) 18:30~
会場: 一橋大学職員集会所
今後の予定:
〇6月例会は6月27日です。6~7月はすべて第4木曜を予定しています。
〇多摩大会第2回プレ学習会のご案内
テーマ 「教育を非政治化する」という政治化の動き
日時 2019年 5月 19 日(日)14:00 ~16:40
会場 桐朋中学校・高等学校多目的ラウンジ
東京都国立市中 3-1-10
コーディネーター中田康彦(一橋大学)
報告1 中田康彦「『教育を非政治化する』という政治化の動き」
報告2 佐貫浩 「憲法と主権者教育」
グループ討論
〇2019年全国大会は、8月10~12日に、多摩「教育」読者の会の地元である桐朋中学校・高等学校(国立市)で開催されます。プレ学習会の今後の予定は以下のとおりです。会場はいずれも桐朋中学校・高等学校です。
第3回プレ学習会 6月23日(日) コーディネーター:児美川孝一郎
第4回プレ学習会 7月13日(土) コーディネーター:荒巻りか
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