多摩「教育」読者の会 7月例会のご案内
例年になく早い梅雨明けとなり、暑い日が続いています。
6月例会の参加者は6名でした。
6月号の第1特集「『大学版学習指導要領』と教員養成」については、教職課程にコア・カリキュラムを設定することや、教員育成指標を教育委員会と提携して作成することの何が問題なのかについてまず話し合われました。まず、佐藤論文や阿部論文をふまえ、大学関係者や民間教育研究運動側の条件反射的な拒否が過ぎるのではないかという見方がだされました。その一方で、教職課程におけるコア・カリキュラムは終戦直後のコア・カリキュラムとは全く異なり、先行する医学教育でのモデル化に準拠したものであること、具体的な項目が指定されていて授業担当者の裁量がほとんどなくなることの指摘がなされました。これに対しては、武者論文にあるような自律的な取り組みの可能性は残されているのではないかという意見がでました。また、教職課程が師範学校へ回帰するのではないかという意見や、フィンランドは日本と事情が違い過ぎて、どうひきとればよいのかわからないという意見も出されました。
第2特集「格差社会を生きる大学生」については、現在のキャリア教育の雰囲気を批判的に扱っている児美川論文や豊泉論文を興味深く読んだという声があり、大学や高校におけるキャリア教育・キャリア支援の実態についての議論がなされました。そして大学におけるキャリア支援が授業の内容にまで浸透してきていることへの批判的な意見がだされたり、やはりきちんとしたキャリア教育は必要なのではないかという意見がだされたりして、議論がさまざまなかたちで広がりました。
7月号の特集は「学校に人も、予算も」「ねがいを声にする場をもとめて」です。
エビデンスにもとづく予算配分が政府で徹底される中、教育条件整備はなかなかすすまずにいます。学校における働き方改革も問題提起されるようになりましたが、長時間過密労働を解消する方向に向かうのか、不透明なままでいます。日頃なじみの薄い予算の問題に光をあててみたいと思います。
7月例会は会場が通常から変更されます。
期日: 7月26日(木) 18:30~
会場: 一橋大学第一研究館1F小集会室
(西キャンパス正門入って正面に見える時計台(図書館)の正面玄関を入ったら、
左右に延びる廊下を右へ進んでください。建物の角で左折し、直進すると、
隣の建物に続く渡り廊下があります。この渡り廊下を渡ってすぐ右の部屋が
小集会室です)
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8月例会 休会(上旬に全国大会があるため)
9月例会 9月27日(第4木曜) 一橋大学職員集会所
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教科研全国大会
8月10日(金)~12日(日)
於法政第二高等学校(神奈川県、JR南武線・横須賀総武線武蔵小杉駅より徒歩15分)
8/10
10:00-12:00 教育講座
13:00-15:40 はじめの集い・記念講演(望月衣塑子さん・東京新聞記者)
16:00-18:30 教育問題フォーラム
8/11 9:30-17:00 分科会
8/12 9:30-12:00 分科会
13:00-15:00 おわりの集い
参加費 全日 教職員\5,000 一般¥3,000 大学生・院生¥1,000
一日 教職員¥2,500 一般¥1,000 大学生・院生¥ 500
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