多摩「教育」読者の会 2月例会 のご案内
1月例会は4名の参加でした。少人数でしたが、大学院生2名の参加があり、若い世代を中心として質疑応答が行われました。
特集1「『教育実践』への誘い」については、八木論文で紹介されていたPDCAサイクルをどう評価するかが議論になりました。PDCAサイクルが学校現場に持ち込まれることがいかに教育実践を窮屈にしているかを指摘する意見が出る一方で、実践をふりかえって次の実践につなぐということ自体は、到達度評価論などの教育理論の系譜からみても、反省的実践家としての教師モデルからみても、完全に否定できないのではないか、といった意見も出されました。
特集2「指導とケアの狭間」については、赤木論文で述べられているようなインクルーシブ教育が、戦後の障害児教育の実践と理論の構築の系譜とどう接続しているのか、が話題となりました。また、特別支援学級をどう位置づけるのか、高校における特別支援教育をどう展開すればよいのか、といったことも論点として指摘されました。
2月号の特集は「私の『主体的・対話的で深い学び』」「特別活動の可能性」です。
高校学習指導要領(案)が今週発表されましたが、今次改訂のキーワードの一つが「アクティブ・ラーニング」=主体的で対話的で深い学び、です。こうした学びの追求は今に始まったわけではなく、戦後教育実践の中で一貫して追求されてきたはずです。そのことは1月号の片岡論文でも言及されています。
近年でいえば、新しい歴史教科書をつくる会が、自前の授業を行うために自前で教科書をつくりがた例などもあげられます。こうした試みは、身内だけで自己完結するのではなく、教科書採択などをつうじてゆるやかに、しかし広く共有されるようになっている点に特徴があります。
特集企画の内容を知り、ぜひ参加したいと連絡を寄せてくださった方がいます。新しいメンバーをまじえて意見交換してみましょう。
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2月例会は開催日・会場ともにいつもどおりに戻ります。
期日: 2月22日(第4木曜) 18:30~
会場: 一橋大学西キャンパス 職員集会所
今後の開催予定は以下のとおりです(4月はイレギュラーがあるのでご注意ください)。
3月例会 3月22日(第4木曜) 一橋大学職員集会所
4月例会 4月19日(第3木曜) 一橋大学第一研究館小集会室
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