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2017年3月

2017年3月27日 (月)

多摩「教育」読者の会4月例会のご案内

3月例会の参加者は3名と少なかったのですが、現・元高校教員がそろい、共通の話題をもとにしながらの議論となりました。当日になってからのメール案内であったにもかかわらず、欠席連絡を送ってくださった方、ありがとうございました。

 

第一特集「『悲しみ』と教育 被災地で、水俣で、」については、被災地と水俣を舞台としていない前田論文が、困難を抱えた生徒を「悲しみを喪失させるしか生きられなかった」と把握していることに対し、共感が示されました。一方で、「悲しみ」を抱えた高校生は、それをなかなか表現しようとはしない、教師ができるのはそっと見守るだけではないか、という意見もだされました。

そして、3月号の特集が東北大震災と水俣に限定しなかったことを評価しつつ、3.11に「新自由主義の問題点と破綻を読みと」ろうとする立場と、「あくまでも『被災者目線で』」とする立場の対立にふれた20128月号の久冨論文に言及しながら、いま、被災地や水俣を、さらには子ども・若者が抱える苦しみや悩みをどう語ればよいのか、という問題提起が参加者からなされました。そのうえで、佐藤論文が提起する「悲しむことの教育的価値」「悲しみに向き合うことで、人は成熟する」ことを教育学はどう昇華させるのか、という問いがだされました。

第二特集「こんな教育、してみない?」は、昨夏の大会のオープニングの再現です。ちなみに今夏の大会も「こんな教育・子育てどうでしょう?」というキャッチフレーズはどうか、という議論がなされています。定時制に通う高校生の様子や高校生の読書のあり方について議論がもりあがったため、第二特集についてはあまり言及されませんでしたが、昨夏の大会のキャッチフレーズだった「アナザーストーリー」を現場からつむぎだす前向きの姿勢を持ち続けたいものです。

 

 4月号の特集は「『教育の良心』を引き継ぐ」「What about 小学校英語?」です。第一特集は新年度に定番の教師特集ですが、戦後の教科研が課題として掲げてきた「教育の良心」を軸に今日の学校・教師の姿を検討しています。戦前・戦後つうじておそらく初の試みと思われる横書き(第二特集)の段組みの印象も含め、いろいろと語り合ってみましょう。

 

日 時: 427日 (木)18302100

場 所: 一橋大学 職員集会所

素 材: 『教育』 4月号

 

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5月例会はいつもどおり第4木曜(5/25)です。

*教科研フォーラム2017  (参加費 500円)

 520() 子ども・若者、ジェンダーと社会 於:東京家政学院大学

 617() 教師・学校・地域と教育改革

 715() 学習指導要領改訂と学力     於:東京家政学院大学

*教科研全国大会(滋賀) 

 日時  810()12日(土) 

 会場  近江兄弟社中学校・高等学校 

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