多摩「教育」読者の会3月例会のご案内
2月例会の参加者は5名でした。やや高めの年齢構成となりましたが、自ら触れてきたり考えてきたりした体験・知見に基づき、活発な意見交換がなされました。
第一特集「保育と子育ての教育学」については、大宮論文の基調に対する共感がまず示され、保育-子育て-学校教育に通底する、ケアの大切さについてひとしきり意見交換がなされました。同時に「保育のいま・ここ」で記された実践から浮かび上がってくる子どもと保育の様子にも共感が示されました。そして箕輪論文や小尾論文で指摘されているような、保育士不足に由来する、保育労働のブラック化や質の低下といった問題に言及がなされました。
第二特集「先走る教育技法」については、藤井論文の「PDCAからPDSAへ」という提案に共感しつつ、CheckをStudyに変更するというより、「PDCAからCAPDへ」と考えるべきではないか、という意見がだされました。これは第一特集の井内論文が提起する「「PDCAではなくCDPA」という発想に近いといってよいでしょう。また守屋論文については、アクティブ・ラーニングをどう考えるかという点で、2016年11月号の特集にも言及がなされました。そしてアクティブ・ラーニングが理念レベルで持っている可能性と、実際に学校現場で運用される実態レベルでの問題性のギャップをどう評価するかで議論がなされました。そのうえで、文部科学省-(都道府県-市町村)教育委員会-学校と現場に近いレベルへ政策がおりていく過程でどんどん硬直化していくことの問題点が指摘されました。
3月号の特集は「悲しみと切り結ぶ教育と学校」「ホントはこんな教育・こんな世界にしてみたい」です。
東北大震災から6年、熊本地震から11ヶ月が経とうとしています。教育という場での悲しみとの向き合い方を考える一方で、夢のある教育について語り合ってみましょう。
日 時: 3月23日 (木)18:30~21:00
場 所: 一橋大学 職員集会所
素 材: 『教育』 3月号
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*4月例会はいつもどおり第4木曜(4/27)です。
*教科研三月集会(滋賀) 17:00から全国委員会、翌日10:00から大会実行委員会
日時 3月25日(土) 13:30~
会場 近江兄弟社中学校・高等学校
参加費 500円
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