多摩「教育」読者の会1月例会のご案内
12月例会は第三木曜という、いささか変則的な開催となりました。
参加者は学生7名を含む11名。少々早めのクリスマスとして、年に1回の軽食付きで開かれましたが、用意した食べ物もほぼ消化されました。
特集2の企画担当者が参加していたこともあり、議論は特集2「ジェンダーで見つめる」から始まりました。
この秋タームで話題になった「逃げるは恥だが役に立つ」で設定されている契約結婚をどう考えるか、という問いに対し、そもそもTVドラマを学生が見ていないとか、「大学院卒の高学歴女性は本当に就職難なのか」と議論が少々脱線したりとかいったこともありましたが、「内定先は育休を男性に義務づけるといった企業だが、管理職として活躍している女性は独身か子どもなしかが多い」といった発言が大学4年生からなされたあたりから、具体的な現実をめぐるやりとりがなされました。そして男女をめぐり、社会はまだ非対称的な構造のままであることが指摘される一方、LGBTといった存在をめぐる議論に対し、「男-女」という枠組みはどこまで活用できるのか、といった問いも出されました。
1月号の特集は「子どもが子どもである時間」「『周辺化』される子どもたち」です。
「寛容度の低下は深刻な状況にある」中で、「少数者の立場にある子どもたちは、社会的排除の流れにさらされ、参加や学習や回復の機会を十分に保障されて」いません。メインストリームを生きる子どもたちもまた、「競争主義や能力主義が支配する社会を生き抜くために、あたかも『投資』するかのように『未来を先取り』し、各種の『能力』を手に入れるために必死で生きることを強いられて」います(「とびらのことば」より)。
12月号では大人世代を中心に社会のあり方を考えましたが、子どもに光をあて、教育と社会のあり方を考えてみましょう。
日 時: 1月26日 (木)18:30~21:00
場 所: 一橋大学 職員集会所
素 材: 『教育』 1月号
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