多摩「教育」読者の会9月例会のご案内
7月例会の参加者は、初参加・数年ぶりの参加の方を含めた10名で、にぎやかな会となりました。
特集1については、特集企画を担当し、自らも執筆している久冨善之さんから報告がありました。大学生に学校体験・授業体験を書いてもらうと、集団で取り組んで連帯感を得られる活動が思い出に残っていやすいこと、授業の中でも感銘を受ける体験を得られるものは生徒も熱心に取り組めると感じていたことが報告されました。他方でいじめと向き合う点については、個人・個別的背景に原因を還元させやすい傾向についての指摘があり、スクールソーシャルワーカー、現職教員、退職教員それぞれの立場から自らの見聞と重ねた発言がなされました。烏野論文・春野論文でも言及されているように、学校体験=教師体験というわけではないものの、出会いという学校体験が意味をもち、子どものその後の人生を変えうることも語られました。
特集2については、朝鮮学校のあり方を中心に意見交換がなされました。今日においては、移民三世・四世といった日本で生まれ育ち、民族的ルーツをつかみにくくなっている人々、国際結婚によって生まれ、日本国籍を持ちつつも異質な存在であると位置づけられている子ども、他方で国籍も民族的ルーツも日本でありながらインターナショナルスクールに通っている子どもなど、多文化社会の様相も複雑になりつつあります。その中で、現在の実態により向き合った問題認識をしていく必要があるのではないか、という意見が出されました。 8月号は毎年、全国大会とあわせた特集を組んでいます。特に例会で扱うことはしませんが、戦中期から現在までの教育をふり返り、少子社会に突入した日本の地域と教育の未来を考えるものとなっています。
9月号の特集は、「教育の政治的中立性ってなに」「家庭科と出会う」です。18歳選挙権の具体化に向け、いち早くうちだされた教師の政治的中立性の強化、時間数の減少や教育課程への介入といった受難を経てきた「家庭科」の現在から、教育と教育行政の課題と可能性を探ります。
日 時: 9月24日 (木)18:30~21:00
場 所: 一橋大学 第一研究館小集会室
(いつもと異なります!)
素 材: 『教育』 9月号
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第一研究館小集会室への訪れ方
時計台のある図書館正面玄関を入ります。左右に延びる廊下があるので右に折れてください。建物の角で道なりに左折し、渡り廊下を超えたところにある右手の部屋が小集会室です。
*多摩「教育」読者の会以外の「読む会」の開催情報は、教科研HP「連絡掲示板」に記載されています。
http://homepage3.nifty.com/kyoukaken/ (教科研)
http://bbs7.sekkaku.net/bbs/zskk.html(連絡掲示板)
*10月例会は10/22(木)、職員集会所で開催します。
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