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2015年2月 4日 (水)

多摩「教育」読者の会2月例会のご案内

1月例会の参加者は6名でした。人数はちょっと少なめでしたが、「自分たちでも読書会を開いてみようと思うので、既存の会がどのように運営されているのか見に来た」教員志望の大学生の参加がありました。その存在自体が「教師の希望」を感じさせたためか、「教師の困難」を扱う特集であったにもかかわらず、参加者が元気なように感じられました。

第一特集に原稿を寄せた久冨善之さんが参加していたこともあり、議論は特集1「人間としての教師へ」に集中しました。

初めに佐藤論文が言及している「学校スタンダード」に関する情報交換が行われました。そして、「体温を感じない学校組織」(岩村論文)で「教育の非人間化」(佐藤論文)がすすむ中で、教師は絶え間なく「かすり傷」を蓄積している結果、無気力に追い込まれていること、その中で、「かすり傷」に気づく感性の大切さを指摘したのは筒井論文でした。阿部論文は、子どもとのささやかなやりとりに支えられ、力をもらうことで傷の快復をしているというものでしたが、それゆえに子どもにダメ出しをされた時はキツイといった声もありました。

また、若い教師は良くも悪くも素直であるが、教師管理が進む中で「違和感を持ち続ける」ことが大切であり、そのためには自分の存在が認められ、聞き取られる「癒しと学び直し」の体験が必要であり、「とりあえずは」職場の外に求めるしかない、とする佐藤論文については疑問が出されました。そのような「癒し」は、職場の外で傷をなめあうにすぎず、職場づくりに積極的に取り組む必要があるのではないか、というものです。これについては、授業の場で子どもと向き合うことをとおして傷の快復を図ることを探求する動きが教科研の若手に生まれてきた一方で、教師の苦悩と希望を語り、ベテランと若手が耳を傾け合うニーズは依然として存在しているといったことが、教師分科会の歩みに即して語られました。

なお、小学校の教師が個別化しているという指摘がありましたが、特集の素材も小中学校が多いことから、高校(の教師)はどうなのかという質問が出され、公庫教員からの回答がありました。

 

2月号の特集は「子どものからだを育む文化を」「教育の民主主義を求めて」です。第一特集では、幼児期の生活や遊びの変容が子どものからだに何をもたらしているのか、他者とともに生きる人間のからだを育む文化を保育や教育の場でどうつくりだすことができるのか、考えてみましょう。

第二特集は、昨夏大会の記念講演とおわりの集いです。高校生・大学生のトークの中に民主主義のコモンセンスを育むヒントを見出してみましょう。

 

日 時: 2月19日 (木)18302100

    (いつもより一週早いのでご注意ください)

場 所: 一橋大学 職員集会所

素 材: 『教育』 2月号

連絡先:中田 042-580-8490

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